寒い日が続いています
一月二十七日(金)
寒い日が続いていますが、庭に出てみると蝋梅
が見事に咲いていて甘い香りを漂わせています。
木蓮の木も良く見ると2から3センチぐらいの蕾をつけて
いました。この寒さの中でも自然はけな気で、すごいです。
一枝蝋梅を飾ろうと思うけれど、この木は生け花に
はしづらいのですが、それでも部屋でも香りを楽しみた
い為に少しだけ生けてみました。
娘が新婚旅行から帰って来ました。二人だけの個人旅
行だったので、元気な顔を見て安心しました。モナコとニー
スとパリに行ったのですが、楽しかったようで何よりです。
家族や職場の方や友達や親類へのお土産が大変な荷物
になったということです。私もプールの友達にお土産を貰っ
たりあげたりしていましたが、昨年お互いにお土産を買わ
ないことに取り決めてからとても楽になりました。でも新婚
旅行ではそういう訳にはいかず、お世話になった方に是非
に何か買いたいと思う気持ちもあって、二人では持てないほ
どの荷物になり、トランクの重量オーバーで一万円ほどの追
加料金を払ったとのことです。私にはバッグとヘレンドのシュガ
―ポットとルーブル美術館の作品群のCDを買ってきてくれまし
た。ヘレンドはダイアナ妃もお気に入りのハンガリーの名陶で、
昨年向こうに行った時に素敵なものをみていました。今回は二
人で蚤の市を歩いた時に、100年も前のヘレンドを見つけたの
で飛びついたというのです。98ユーロでお値段も手ごろだった
そうです。
さて同人誌アマゾン の合評会が今度の日曜日にありま
す。二か月に一回の発行で今回は451号です。最初は
毎月発行されていたそうで、今年は創刊から50年を迎えま
す。とても古い同人誌です。古さだけがいいわけではない
ですが、自分たちでお金を出し合って創作を発表し続ける
ことはやはりエネルギーのいることで、意味があります。
Yさんの「森の中」は注目に値する面白い作品だと思いまし
た。硬質な文体、無駄のない文章の運び、テーマ性というか
時代に対する問題意識が明確に出ていて好感が持てます。
従来のありふれた日本文学によくある女、貧乏、病気 と
いったことから自由で、非常に新しい問題意識を持った作品
です。ストーリーは大学の研究室で老教授と弟子が、長年の
研究の成果でCO2も排出しない、放射性物質もまき散らさな
い夢のエネルギーを創り出すことに成功する。水を循環させ
るだけなので大げさな装置も必要ない、正に革命的な発見な
のだが、長年の夢が叶えられそうになった時、教授はこの装
置が世の中に出たら、人間はさらに際限もなくエネルギーを使
うことを考え、いつか別の問題が発生するだろうと、実用化を
躊躇する。弟子は教授の胸の内を知り、長年の研究が無駄に
なることを恐れて教授に殺意を抱く。教授はこの研究を抹殺す
る為には、一切を包み隠さずに教えて来た弟子も抹殺しなけ
ればと、水の流れる落差を利用する為にやってきた森の中で
お互いが殺意を抱くと言う所で終わっている。
試みとしては非常に面白いが20枚ほどの枚数では、結果的
には骨組みだけで終わっていて、二つの点において私はリアリ
ティに欠けると思った。一つは今世界中が問題にしている新しい
エネルギーがこんなに簡単な装置、水の流れの落差で水を循
環させるだけで生まれるだろうかと言う点、もう一点は、夢に向
かって研究することが喜びであり、夢が叶えられそうになる時、
全てを否定したいような気持ちになることは理解できるが、相手
に殺意を感じるのはあまりにも短絡的、飛躍しすぎていて、人間
の心理や内面を充分にとらえていないのではないだろうか、と思
った。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)





最近のコメント