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ヴィーナス展

   四月十二日

今日はどこへ行こうかと思案しましたが、横浜のホテルから

東京に出ました。

 1 昔住んでいた西荻に行く

 2 六本木ヒルズとかお台場などの最近の東京を見る

 3 谷中などの文学散歩

 4 東京の友達に会う

 5 銀座で買い物

などの候補があったのですが、上野の国立西洋美術館の「ウルビ

ーノのヴィーナス展」に行きました。

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土曜日なので上野の駅に降りるとすごい人、逃れるように美術

館に飛び込みました。古代、ルネッサンス、そしてバロック初め

に至るまでのヴィーナスをテーマにした作品の展示です。

ヴィーナスはキリスト教にとっては異教の神なので、中世美術

にはあまり見られません。ルネッサンス期のフィレンツェにおけ

るヴィーナス像は、慎み深い表現が多かったのですが、ヴェネ

ツィアでは官能的な女神が多く登場し、「ウルビーノのヴィーナス」

は、その代表的な作品で、その後裸婦を描く画家たちの手本とな

りました。美や愛の象徴のヴィーナスを表現した選りすぐりの色ん

な絵を世界から集めてあります。何と美しいこと、なんと豊饒なこと

でしょう。ヴィーナス像なんて見たら、同じ女性として劣等感にさい

なまれると言った友達がいますが、比較するのが間違っています。

ため息の出るほど官能的な美を大いに楽しみました。

 常設展の方も駆け足ですが見ました。ギュスターブモローやドラ

クロワ、ブリューゲルの前に立ち止まって、若い時に見た感想と

違う思いを持ちました。国立美術館の所蔵している作品を今度

改めてじっくりと見に来たいと思いました。

美術館の前庭にはロダンの作品が展示されていました。

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カレーの市民

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考える人

 071_2 

地獄の門

 帰りに浅草の観音様にお参りして、東京の下町の賑わいを

楽しみました。外国人の観光客がとても多いことにびっくりし

ました。仲見世を覗く外国人に混じって、何かお土産と思いま

したが、それほど欲しいと思うようなものには出あわず、東京駅

に急ぎました。

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浅草寺

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